日本視覚障害者卓球連盟公式ホームページロゴ

    ルールQ&A

HOMEにもどる

サウンドテーブルテニスルール2008年版についていろんな場面で質問がありました。その中から主なものについてQ&A形式でご説明いたします。

○Q1 オブストラクションとは何ですか?

○A1
ボールの進路をラケット、身体、服装などで妨害すること。
妨害がなければセーフなのかアウトなのかなど、判定結果を変えてしまうような行為です(進路妨害)。

1.相手からサービスまたはリターンされたボールを自領コート上の空間でラケットに当て、外に出した場合「リターンミス」となります。これ以外の部分に当てた場合はリターンにはならないので、その瞬間に「オブストラクション」となります(空中のボールなのでオブストラクションがなければ外に出たのかセーフになったのか変わってしまいます)。

2.相手からサービス、またはリターンされたボールがエンドフレームに当たり、その次に自領コート上の空間でラケット、競技者身体、服装に触れた場合「オブストラクション」となります(サービスの場合はサービスエリア外のエンドフレームに当たった瞬間にコースアウトのフォルトが成立するのでオブストラクションではありません)。

3.サービスまたはリターンされたボールがエンドフレームに当たり、ネットを越えてボールを打った競技者のコート上の空間で競技者のラケット、身体、服装に触れた場合、その競技者の「オブストラクション」になります(コート上で当たらなかったらコート内に落ちるか、コート外に出たかわからないため)。

4.相手がサービスまたはリターンしたボールがネットを通過し、サイドフレームに当たり、自領コート上の空間でラケットに当たった場合、有効な打撃なら競技は継続します。ラケットハンド以外の競技者の身体、服装などに触れた場合「オブストラクション」となります。

5.「1.・2.・4.」の場合、自領コート上空以外の空間で当たった場合それぞれ「リターンミス」または「アウト」となります。




○Q2 ラケットを握る手にボールが触れて打球された場合は何ですか?

○A2
これまではラケットハンド(ラケットを握る手の手首より先)でボールに触れた場合、打球音の有無には関係なく(角度は問題になります)、有効な打球としていました。打球音のしないのにミスにならないのはおかしいという指摘も多く、ラケットのグリップを除く打球部分で打たれたものを有効とし、グリップ部分やラケットハンド部分で打たれた場合、正規のリターンができなかったとして「リターンミス」としました。



○Q3 促進ルール適応中、7回目のリターンをした後はどうなるのですか?

○A3
促進ルール適応中、レシーバーが7回目のリターンをした後、これまではサーバー側の守備コート内にボールが入った瞬間にレシーバーがわの得点としていました。ただ入ればよいので、その後外に逸れても飛び出してもよかったのですが、これでは正規のリターンとはいえないという指摘もあり、サーバー側守備コート内でボールが止まる、エンドフレームに当たってコート上にタッチするなど、「セーフ」となる条件を備えることとしました。



○Q4 ラケットを握る手がコートに触れた、触れながら打球した場合ハンドオンテーブルになるのでしょうか?

○A4
今回のルールではハンドオンテーブルはフリーハンドが対象です。フリーハンドとは、ラケットを握らない方の手の手首より先です。ラケットを握る手はラケットハンドになるので、指などがコートに触れても、触れながら打球しても、ハンドオンテーブルにはなりません。
 フリーハンド側の前腕・上腕、ラケットハンド側の手・前腕・上腕がテーブル面やフレームに触れても、「フリーハンド」ではないのでハンドオンテーブルにはなりません。



○Q5 打球音が「競技領域内で聞こえなければならない」とはどういうことですか?

○A5
打球音の説明がわかりにくいという声が多く聞かれます。今回のルールでは「打球した」とわかる音を出し、その音は6m×8mの競技領域のどこででも聞こえる程度の音としました。音質の高低、音の大小の要素はありますが、聞こえるか聞こえないかを基準としました。審判員の位置はもっと競技者に近いので、実際には勘案して判定することになります。もちろん、打球音を聞こえなくするほどのラケットでこする音や台をたたく音は、打球音を妨げる違反として音の「フォールディング」となります



Q6 ラケットの形状を変化させてもよいとはどういうことですか?

○A6
2002年ルールでは、グリップを除いた部分の形状変化を「日本卓球規則でも形状の変化は認めていない」という前提で「形状の変化は認められない」としていましたが、そもそもの日本卓球規則では形状の変化を認めているため、誤解だった記述を改めました。
 ラケットの縁はコートやフレームに当たるなどして凹凸ができたり、コートに擦ることで磨耗して丸まってしまうことがあります。多少は許容されますが、著しい場合「平坦性を保つ」ことができなくなるので使用できなくなる場合があります。このような場合、凹凸や磨耗部分を切り落として、断面を垂直にすることで、使えなくなったラケットでも使えるようにできることを指します。
 三角・四角・ひょうたん型など、極端な形であっても、ルールにある「10cmの円が納まる大きさ」であればよいことになります。ただ、あまりに独特な形状のラケットをいきなり試合などで使う際は、念のため事前に確認を取ることが無難でしょう。
 打球面全体を削ってラケットの厚さを薄くしてもよいかとの質問がありますが、この点については現在のところ保留とします。ラバーを張らないSTTだけに、打球面全体を加工することは慎重に考えたいと思います。



 ○Q7 サーバーがサービスを行ったボールがレシーバーエリアでない守備コート内に入り、レシーバーエリア外のエンドフレームに当たり、跳ね上がってコート上空でレシーバーに当たりました。これはオブストラクションですか?

○A7
 この場合、エンドフレームに当たった瞬間にフォルト(コースアウト)が成り立っているので、その後にレシーバーの身体、ラケットに当たってもかまいません。



 ○Q8 0度」という判定を受けましたが何ですか。

○A8
 0度という判定用語はありません。副審から主審に状況を知らせるジェスチャーとしてあるだけです。正しくはフォールディング(ラケット角度が60度以下)とすべきです。
 ボールの上をこするようにラケットが振られる場合があります。ラケットそのものは垂直に近く立っていますので、ラケットと台との角度は十分あることになります。ただ、この場合ボールと接しているのはラケットの淵で、厚み部分と考えられます。すると、厚み部分は台に平行に近いこととなり、その台との角度は0度に限りなく近いことになります。こうした場合が「0度」というわけです。この状況を副審が主審に告げるジェスチャーとして「0度」が設けてあり、用語はフォールディングに含まれる60度以下ということになります。



 ○Q9 競技領域に飲料を持ち込んではいけないのですか。

○A9
 競技領域に持ち込めるものはラケットやタオルなど限られています。荷物や飲料などはベンチ(競技領域外)に置くこととなります。  試合中飲料を飲めるのは、ベンチに行くことのできるときに限られます。ゲームとゲームの間の休憩などのときです(詳しくはルールブック参照)。

HOMEにもどる

Copyright (C) 2006〜 JATVI. All Rights Reserved
このサイトのすべてのページの無断転用を禁止します

inserted by FC2 system